変形性股関節症でも動ける体へ。日常で気を付けたい3つのポイント
和歌山市の「いち鍼灸整骨院・いち整体院」院長 市川智樹
股関節に「変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)」と診断されると、どうしても「もう歩けなくなるのでは…」「手術しかないのでは…」と不安になりがちです。
でも安心してください。股関節は、変形していても動ける体に変えていくことができるのです。
特に日々の「何気ない動作」「習慣」を少し整えるだけで、痛みの感じ方や生活の質は大きく変わります。
今回は、当院での神経整体の視点も交えて、他院ではあまり語られない“3つの大切なポイント”をご紹介します。
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① → 「荷重をまっすぐ通す」使い方を意識する
股関節は体重を足→骨盤→背骨へと伝える重要な“橋”のような構造です。
変形性股関節症の場合、軟骨がすり減ったり骨が変形したりする中で、「荷重(体重をかけること)が偏る」ことで痛みや動きづらさが悪化する傾向があります。

そこで、「痛いから体重を避ける」ではなく、「まっすぐ体重を通せるように調整する」ことがカギです。
当院の神経整体では、例えば立った時に足裏から骨盤まで“線”が通るイメージを作ります。
日常習慣として、椅子からの立ち上がりや一歩踏み出す時に「足の裏〜骨盤〜背中」をひとつの軸として感じてみてください。
これを習慣化すると、股関節の“使い方”が変わり、変形が進んでも「動きづらさ」を最小限にすることができます。
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② → “神経と筋肉”という内側の動線を整える
多くの整体院では「筋肉をほぐす」「関節を動かす」というアプローチが中心ですが、当院は「神経の流れ」にも目を向けています。
なぜなら、股関節を動かしているのは筋肉だけでなく、「動かすために働く神経」「筋肉に指令を出す神経系」が重要だからです。
変形性股関節症では、関節の動きが悪くなることで神経への刺激や反射が鈍くなり、「筋肉をうまく使えない」「神経が臨機応変に働かない」状態になりがちです。この状態が長く続くと、痛みの悪循環が生まれます。
そこで、日常では「片足立ちで数秒キープ」「目をつぶってゆっくり片足立ち(神経刺激)」「歩き出す時に股関節を軽く回してから踏み出す(神経を起こす)」など、“神経を目覚めさせる”動きを取り入れてみてください。
これにより、筋肉・関節・神経が一体となって動く“動ける股関節”に近づいていきます。
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③ → “使いすぎ”と“休め時”を上手に切り替える
痛みがある時は「動かないほうがいいのでは…」という思いが出てしまうものですが、完全な安静は筋力低下や可動域の縮小につながり、結果として進行を早めてしまう可能性もあります。
逆に、無理に動かしすぎると関節に負担をかけてしまいます。つまり、“使いすぎ”と“休める時”の切り替えが重要です。
日常で意識したいのは、
• 「もう少し歩けるな」と感じた時は、少しだけ距離を増やしてみる
• 逆に「痛みがきついな」と思った時は、椅子に腰かけて足を軽く動かして休ませる
• 毎日の終わりに“股関節をまっすぐ通す立ち方”をゆっくり5回して、神経・筋肉を整える
こうした“小さな周期での調整”が、進行を抑えつつ活動範囲を維持するための大きな味方になります。
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✅まとめ
変形性股関節症でも、「動ける体」をあきらめる必要はありません。
特に大切なのは、
• 荷重をまっすぐ通す使い方
• 神経と筋肉を連動させる動き
• 使いすぎ・休め時の切り替え
この3つを日常に取り入れることで、股関節の変形は変えられなくても、「変形していても動ける股関節」へと体を近づけることができます。
和歌山市・加太の地で、私たち「いち鍼灸整骨院・いち整体院」は、強く押さず優しい神経整体で、あなたの股関節を“動ける体”へと導きます。
お困りの方は、まずは「立ち上がり」「歩き出し」「靴下を履く時」の3つの動きを意識してみてくださいね。どんな小さな変化も、明日の一歩になります。








